ダイエットの話

なんだかんだで一年ほど放置したのでダイエットの話をします。


今年は3月から6月にかけて3回ほど満州に飛ばされたのですが、3回目の出張中にほかの日本人と飯を食いに行ったとき「dimbla君太ったよね」「確かに入社したころより明らかに丸くなってる」などという心無い誹謗中傷を受けました。失礼な話です。確かに体重は10kg以上増えましたが、これはすべて労働という現代社会の闇によって齎されたものであり、決して私の生活に問題があるわけではないのです。多くの人々が労働によって心と体を破壊されているなか、何とか耐えるために必然的に増えてしまったものなのです。つまり私は無罪であり労働は害悪であることを身をもって証明したとも言えます。

とはいえ、いくら現代社会と労働という概念に対して呪詛を撒き散らしたとしても増えてしまった体重は減りません。当人としても「昔買ったライディングパンツが履けない」「着れるスーツがアジャスター付きの礼服しかない」など様々な被害を受けており、体重を減らしたいという願いを持っている次第です。そこで、この体重増加はすべて労働という根絶すべき邪悪によるものであれども、しかし自らの意志をもってかの邪悪により齎されたものを打ち払うべくダイエットを決意しました。今から一か月ほど前のことです。


一般論としてダイエットのためには

  • カロリーを消費する
  • カロリーを摂取しない

のいずれかを実行することになります。何らかの邪教の儀式により体重を減らしたり脂肪を吸引したり肋骨を抜いたりする方法もあるようですが、忌むべき邪悪こと労働によって増えた体重を減らすために別の邪悪に手を染めるようではいけません。必然的に前述した2点を実行してく必要があります。昨年までは3月から7月に掛けて深夜徘徊と称したウォーキングを行っており月に100kmとか200kmとか歩いていましたが、いきなりこれをやると肉体的にも精神的にも死ぬことが目に見えているため、まずは「カロリーを摂取しない」からアプローチすることにしました。また、自他ともに認める飽きっぽいウンコ野郎であるところの私としては、目に見えて何らかの成果が得られないとおそらく続きません。そこで、体重を毎日量ることにしました。持っててよかった体重計。

そこで今回はスマートフォンアプリを導入しました。
https://www.konami.com/sportsclub/appli/caloriecise/
Google Playストアで検索したらいっぱい出てきたんですが、個人が作ったであろうアプリはまったく信用できなかったので天下のコナミスポーツクラブ様を信じることにしました。ちなみに一回も行ったことありません。
このアプリはとにかく体重と体脂肪率と食ったものを記録するアプリで、一応なんかアクティビティ的なものを登録することもできるんですがほとんど使っていません。あと、目標体重と時期を設定すると自動的に1日に摂取してよいカロリー上限が設定されるのが分かりやすかったので信用することにしました。


幸いにして弊社社食はメニューのカロリーが掲示されているので、昼飯のカロリーはおおむね把握できます。あとは朝食と夕食ですが、夕食を社食で済ませるとカロリー地獄になるためダイエットを誓ったその日から会社で夕飯を食うのを止めました。一年前のことを思い出しながらサラダと豆腐で夕飯を済ませる生活の始まりです。代わりに朝ごはんを食べるようにしました。結果としてコンビニに落とす金額が先月に比べて5倍以上になりましたが、ダイエットとはかくも厳しいものなのです。労働という滅ぼすべき邪悪によって増えた体重を減らすため、労働によって得られた金額が消費されていくという現代社会の腐りきった構図には吐き気すら催しますが、ここで文句を言っても何も変わらないし文句だけで体重が減るなら私は今頃体重30kgくらいになっていると思います。

そんなこんなで1か月ほど経ちました。途中で飲み会があったり死んだ家畜の肉を焼いて喰う邪教の儀式があったりしましたが、何でもかんでもNGにするとストレスでハゲるか胃に穴が開く恐れがあるためそういうのは許容することにしました。別に毎日酒を飲むわけではないのですから2週に1回くらいは誤差みたいなもんです。あと、どうしても肉が食いたくて仕方がない時には往復10km歩いたりしました。んで、その結果なんとか4kgほどの減量に成功した次第です。


目標体重まであと5kgほどの減量が必要なためこれからが本番と言えば本番なのですが、まずは目に見えた成果が出てきたということでこれを続けていくモチベーションが保たれて一安心です。
この飽食の時代、自制心という概念が存在せずオナニー猿ほどの脳みそしか持ち合わせていない我々は放っておけば好きなものを好きなだけ食べてブクブク太っていく一方ですが、少しでも人間らしくあるためにひとつ、ダイエットなど初めて見てはいかがでしょうか。なおこの生活を始めてから食事に行くたびにカロリーを気にしているため、同僚からは「頭がおかしい」「気が狂ってる」「無駄にストイック」などというお褒めの言葉をいただくようになりましたことを最後に付け加えさせていただきます。