1月21日

抱えている案件の話。
今の案件は海外向けの某製品開発なのですが、「年明けに『新製品発売します!』ってプレス発表出したいから1月末までに開発完了させてね」などという頭がおかしくなったかさもなくば死ぬべきだとしか思えない上層部からの発言によって昨年の終わりに炎上が始まりました。当然ながら開発チームの意見はまるで聞いてもらえません。
弊社(ソフト担当)と先輩(ハード担当)のモチベーションはこの時点で地の底よりも深いところまで落ち込んだのですが、仕方ないからスケジュールだけでも引こうという話になり、他の案件の状況やリソースなどから現実的なスケジュールを立てて提示したところ、課長から却下されよく判らないスケジュールが上層部に提出されました。この時点でモチベーションは到底回復不能な状態にまで落ち込んだと言われています。
その後、某製品の国内版にて不具合が多発。弊社も犯人の一人なのですが、それ以上にハード担当の先輩が依頼していた付き合いの長い外注先での製造上・設計上の問題点が「最初の客先で本格稼働を始めてから1週間に1件ペース」というとんでもない頻度で飛び出すこととなり、急遽品質部門を交えての対策会議の嵐が始まりました。当然、この状況を見れば「海外向け製品とかやってる場合じゃないでしょ。まずは足元を固めないとまた同じ問題が起きるぞ。今度は客先まで直接乗り込んでプログラム書き換えるとか基盤交換するとかできないぞ」と思うわけですが、上層部はそうは思わなかったらしく「海外向け製品発売前にどういうことだ。今すぐ何とかしろ。但しスケジュールは延ばさない」という気が狂いすぎて現実が見えなくなったならば可及的速やかに死んでくれとしか思えないような発言が飛び出してきました。結果、弊社と先輩のモチベーションは回復不能を通り越して「どうやってこの案件をボイコットして上層部に泡を吹かせるか」みたいなレベルにまで到達したのではないかと思われます。

その後、あまりにも度重なる不具合報告に流石に課長が危機感を覚えたのか、「私が怒られて何とかするからまずは国内の問題を片付けよう」という方向にシフトし始めました。弊社自身はとりあえず抱えていた不具合をやっつけたので海外向けのソフトをせっせと書いてはデバッグしドキュメントを整備する作業を再開したのですが、ふと見ると会議室で件の外注先のえらい人たちが集められており求償沙汰になるんじゃないか感が溢れる会議が開催されていました。私は何も見ていない。

結局、今日の時点で既に昨年末に要求されていたプレス発表の日は通り越しているため、これ以上無茶なスケジュールで開発を進める必要な微塵も残っていないはずなのですが、どういう訳か2月中旬には試験まで全完させろという謎のプレッシャーを受け続けており連日会社に生きたくない気持ちが高まっている状態です。もうだめだ。